第100章

ビックは悔しさを噛み殺せずに言った。

「……あいつら、このまま見逃すのかよ」

ユゴスは落ち着いた声で宥める。

「復讐なら、機会はいくらでもある。今は任務を優先しよう」

ビックはまだ納得できない顔だ。

「でも、あいつら全員顔を隠してた。誰だか分からないじゃん。あとでどうやって仕返しするんだよ」

「顔は隠してたけどな」ユゴスは淡々と続ける。「体格の特徴はだいたい覚えた。職種もある程度は推測できる。1年の試練に参加してる隊なんて数が知れてるだろ。試練が終わったら、丁寧に探せば必ず見つかる」

相手は六人組で、しかも全員が戦士系。いくら覆面でも、身長や体つき、手に握った武器までは隠しよう...

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